おにぎり本丸ちくわぶ本舗

今日のおいのり血反吐付き

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おお 神様

私は

一生本を読める生活を

あなたにお願いしましたが

一生本を読める生活と

生身のひとに救われることは

両立しないのでしょうか

 

わけもわからず泣いていた時間をすぎて

すこしずつ整理のつくように

こまかな言葉の散乱をまとめながら

また、泥のように寝ながら

時間を消費して、きっと強くなって

 

友達になりたいと

生徒に思う

その親からお金をもらう

してはいけないことだと分かっている

悪い大人だと

だから早く 成人してね

あなたと対等に話せるように

でも 待っていられるほど

私が時間を残せるかは

今はわからない

 

とても丈夫なからだ

どこにも行けていないからだ

海外旅行に行く友達

大学生活で一度も海外に行かなかった私

なにもかも違ってた

 

悔しいと思うのもおこがましく

どこにも行けていないからだ

 

自分の人生がどこまで続くのかわからない

突然遊びに誘われた

私でいいのかわからない

と言ったが

他のいい人がいるはずだ

と言うのは

野暮だと黙った

けれど数合わせかも知れないと

思うことはなくならなかった

 

できるだけ早く終わりを知りたい

生徒にいつ死にたいかを聞かれた

二十代のうちとこたえた

 

本を読める生活がここにある

終わるけど

大学生活もあとすこし

残せるものは手元にないけれど

 

捨てられる人生だったな

置いていかれる人生だったな

見続けている夢は

手を取るひとに出会うこと

どこにも行かないと

 

私のことを好いている人と話していた

悪い気はしなかった

遊ぶように誘ってみた

やさしい人だった

突然

話したくないと思う時間がきた

私のことを好いているのが

にじみ出ている言葉を

聞きたくなくなった

気持ち悪いとさえ思い始めた

冷めていた

 

いっときの火遊びだから

あってはいけないから

いつか

生きることをひとと分けることが

ほんとうになったときに

同じことを思わないこと

それがきぼう

 

でもそれまで

私は何をしていよう

ほんものにならないかもしれない

そのあいだを

ひとはひとの人生があって

気にしない

待つことがいやになった

待つだけの時間であるかもしれないことが

いやだから自分ごと

早く終わりたいと思っているらしい

仕方のないことだろうが

 

明日も本を読むのだろうか

きっと読むだろうな

 

同じ本を読むひとは

遠くにいるとして

きっと出会ったときには

ぼろぼろになっているかもしれない

あるいは

なにかがおきていて

たちなおっているかもしれないが

あいだをしらないひとびとに

この苦節を

泣いてぶつけてしまうことくらい

許されるだろう

きっとそのとき

遅くなってごめんねと

言ってくれるのなら

それが終わらないものなら

そのかいもあったものだろう

 

おやすみ